以前に2度ほど 「絵具」について書いてみたんですが(こちら と こちら)
2年生になった息子が学校で絵具を使うことになったので、絵具を揃えました。
なので、ようやく試す時がやってきたようです。
ヤツの居ぬ間に作業は、はかどる。
試色した絵具は「サクラマット水彩」と「マッチカラー絵具」。
サクラマット水彩は学校の共同購入で、
マッチカラーは私がどうしても試してみたかった、、、、という事です。


『マッチカラー』ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)を3原色に
『サクラマット水彩』ではC(シアン)、M(マゼンタ)がないので
B(ブルー)、R(レッド)、Y(イエロー)を3原色に簡単な色環を作ってみました。
モニターの環境によって 色の見え方が違って見えてしまうかもしれませんが
この違い、分かりますかねぇ?
手で交互に覆い隠して比べると分かりやすいかもしれません。
『マッチカラー』だと、M+C=V(バイオレット)
M+Y=R(レッド)
C+Y=G(グリーン)
どれも綺麗な中間色が出来ました。
『サクラマット水彩』だと、B+Y=G
R+B=V
どちらも なんだか濁ってしまいます。
O(オレンジ)はそれなりに綺麗です。

「サクラマット水彩」の12色セット(白黒以外)の内容はこんな感じです。
混色をしないでババ〜ッと塗りたくれば、とっても綺麗でした。
「うん、悪くない」と確かに思いました。
ただ、やはり色を混ぜれば混ぜる程 濁っていく〜〜ぅ。
色作りは、やっぱり楽しめないかなぁ。
綺麗な紫は作れないから「ブドウの絵は書きたくないなぁ〜」とか
「ツツジやシバザクラやアサガオのピンクも作れそうにないしなぁ〜」とかね。
なので、なるべく混色しないで、色が足りなかったら別売りを買いましょう。
で、なんでこんな選色なのかなぁ〜って不思議だったんですが
どうやらJIS規格の水彩絵具は色が決められていて、全36色。
その36色の中に3原色の「シアン」と「マゼンタ」と
純粋な「イエロー」があれば良かったのですが、
残念ながらありません。
なるほど、、、余計なことを、、、、。
今回、サクラ水彩を改めて試してみて(と言うか、JIS規格の絵具を試してみて)
「赤」はキンキンの赤(M;100%.Y;100%)じゃなかったって事が分かりました。
ちょっとマゼンタ寄りの赤で、黒も入ってます。→「C;9%、M;93%、Y:73%、K;1%」
フォトショップで色分解が簡単にできる便利な時代。
他、JISの青 → C;100%、M;74%、Y:2%
JISの黄 → C;2%、M;18%、Y:94% となります。
そっかぁ〜、「C・M・Y」を同量混ぜて「黒」になるんだったら
上のように 「C・M・Y」の3色が少しでも最初から混ざっていれば濁っているという事で
その濁った絵具同士を混色すればする程、更に濁ってしまうのは当然だね。
意図的に濁った色を作るのは簡単だろうけど
濁った色の濁りは取ることはできないから 困っちゃうね。

そして 上がマッチカラーの混色見本です。(HPより)
「C、M、Y」の3原色の混色で理論的には無限の色が作れるはずなのです。
「絵具が濃い」ので、少量で伸びる感じが気持ちいいかも。
〜結論〜
サクラは思ってたより発色は良かった。だけど混色はNG。
やっぱりマッチカラーの方が綺麗で、楽しかった。
以上です。